大地震に備えて
相談カテゴリ: 事故・天災
自分できる耐震診断
自分自身で家を簡単に診断するカルテとして、「誰でもできるわが家の耐震診断」というパンフレットのほか、財団法人日本建築防災協会が作成したサイトで、簡単な入力のみで行うことができます。
誰でもできる我が家の耐震診断-耐震診断問診表
財団法人日本建築防災協会
耐震補強工事
補強をする場合は、専門家に要望を十分に伝えて、補強設計を依頼しましょう。専門家は、大地震に対して倒壊することがないように補強設計をし、精密診断により安全かどうか検証します。
補強設計による上部構造評点が1.0以上の改修工事は、固定資産税の減税措置などの対象になります。耐震補強設計を専門家から提示されたら、内容について十分説明を受けましょう。
耐震補強設計の内容に基づいて、補強工事費用の見積りを取りますが、複数の業者から見積りを取ることをお勧めします。
耐震補強工事の方法
説明 | 費用 | |
---|---|---|
基礎の補強 | 玉石に束立てしただけの柱は、鉄筋コンクリート造の布基礎とし、アンカーボルトで土台と一体にしましょう。 | 約3万円/m (基礎長さ) |
基礎の底盤の幅が足りなかったり、基礎に鉄筋が入っていない場合には、基礎の増し打ちするなどして、既存のコンクリート造布基礎を補強しましょう。底盤が広いと建物が安定します。 |
2~3万円/m (基礎長さ) |
|
接合部の補強 | ・基礎とはり ・柱とはり ・柱とはりと筋かい |
それぞれ 約3千円 |
耐力壁の作成 | 柱やはりだけでは地震の力に抵抗できません。開口部(ガラス戸)を減らし、筋かいや構造用合板で補強された壁を増やしましょう。隅部を壁にすると一層効果的となります。 | 約12万円 |
屋根の軽量化 | 屋根を軽くすることによって、建物に作用する地震の力が減るので、大地震時に壊れにくくなります。 | 約1万円/㎡ |
もしかしたらに備えて
日本の何処かで大地震が起こったとき、家屋が跡形もなく倒壊したニュース映像を見て、自然の猛威をまざまざと見せ付けられてきました。
他人事のように感じますが、次の大地震はもしかしたら私たちの身近で起こるかもしれません。
せっかく建てた我が家を守るため、「もしかしたら」に今から備えることに越したことはありません。
まずは、自分で出来る耐震診断をお勧めします。
更新日:2010年9月30日