住宅ローンがチャラになる団体信用生命保険
相談カテゴリ: 売買・交換
民間では「がん保険」付きのところも!
銀行などの民間住宅ローンでは、団体信用生命保険の加入は基本的に義務付けられていますが、ほとんどの場合、ローン金利の中に保険料(約0.3%)が最初から盛り込まれているので、それほど意識することはありません。しかし最近では、団体信用生命保険で独自性を打ち出した、ユニークな住宅ローンを用意する銀行が登場してきました。例えば、「がん保障特約付団体信用生命保険」は、ローン期間中に生まれて初めて「がん」になってしまった場合に、通常の団体信用生命保険と同様、住宅ローン残高の100%相当額が支払われ、ローン返済に充てられる団体信用生命保険です。あくまで任意加入で、約0.2%金利が上乗せされますが、三大疾病と言われる「がん」にも適用されるということで注目のプランと言えるでしょう。
【団体信用生命保険の保険料】 | |||
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公庫 | 協会年金 | 銀行等提携ローン | |
団信保険 | 任意加入 100万円あたり毎月約234円(毎年1回引落しされます。) |
強制加入 100万円あたり毎月約230円(月々の返済に加算されます。) |
強制加入 金利に含まれています。(月々の返済に含まれます。) |
2004年前後の数値になりますので、現在は変更されていますのでご注意下さい |
生命保険に余分に加入していませんか?
民間の住宅ローンですと、通常は保険料がローン金利に含まれている場合がほとんどです(約0.3%)。そのため、利用される皆さんは、自分が生命保険に加入していることを意識していないケースが多いのですが、もし既に保険に加入していて、その中に住宅資金の保障額も含まれているのであれば、それは重複加入。住宅ローンを利用するときには、既に加入している保険の見直しも併せて行いましょう。減額した分の保険料を住宅ローンの繰上返済の資金に充てたり、長期療養等で返済ができなくなるリスクに備えて、長期所得補償保険などの損害保険に加入するなど、効率の良い運用プランに組み替えるのも賢いやり方です。
この保険の存在は、案外知られておりません。住宅ローンがチャラになる、と言っても亡くなったり、障害にかかれば保険金が下りる、という話なので物入りではありますが、万が一のときに残された家族への心配が少しでも軽減されることは確かだと思います。将来が不安だから、高齢だから、と住宅ローンを諦める前にまずはご相談ください。
更新日:2010年9月30日